角島灯台・夢崎波の公園【ながと四季マップ】
2016.8.22
ノモシュカール、(=ゝ=)です。
海には道路も標識も何もありません。
特に夜の航海は、何も見えない中をひたすら目的地に向かわないといけません。
そんな夜の航海に必要なのが、各地にある灯台です。
日本の灯台の歴史は古く、839年に遣唐使船の目印として火を炊いて照らしたのが始まりだそうです。
そこからやぐら型、灯籠型などの変遷を経て、今の西洋式灯台が導入されたのが1869年でした。
ちなみに現存する日本最古の灯台は、兵庫県明石市にある旧波門崎燈籠堂のようです。
さらに現役最古の灯台は、兵庫県西宮市にある今津灯台で、1858年から使われ続けています。
今津灯台は、あのワンカップ大関で有名な大関酒造さんが、民営で点灯されているそうですよ。
岬や岩礁にある大きな灯台は別にして、灯台には2種類の色があるのを気にしたことはありますか?
港の入口、堤防の先には赤と白の灯台があります。
これは港の入口がどこからどこまでなのかを示すもので、海から見て右が赤色、左が白色と決まっています。
昼夜にかかわらず、どこが入口でどこまで堤防があるのかがわからないと、入港しづらいですからね。
海の男達の航海には、灯台が切っても切り離せません。
【ながと夏マップ】角島灯台・夢崎波の公園(角島地区)
角島シリーズ第4弾、今回は角島きっての歴史的建造物「角島灯台」と、
そこに隣接する「夢崎波の公園」をご紹介です。
所在地:山口県下関市豊北町角島2343-2
アクセス:ブルーライン交通「灯台公園前」徒歩5分
藤光海風堂より車で55分
駐車場:約200台
駐車料金:駐車場によって変わります
トイレ:有り
特記事項:通りすぎてもロータリーで元の道に戻れます
詳細情報:おいでませ山口へ
角島灯台は1876年(明治9年)から使われ続けている、日本海側最古の西洋式灯台です。
総御影石作りで無塗装(日本で2基)、超特大フレネルレンズを搭載した第1等灯台(日本で5基)、
歴史的価値の高いAランク保存灯台(日本で23基)、日本の灯台50選と
灯台界の四冠王や~!と言わんばかりの価値ある灯台です。
設計者はリチャード・ブラントン。日本における灯台の父が最後に仕上げた灯台です。
最後だから気合の入ったもの作ってやんよ!と言ったかどうかは分かりませんが、そんな力の入れようです。
現在は全自動で点灯しますが、かつては手動で超巨大レンズの灯りを灯していたそうです。
その高さ、なんと2.59m!(塔の高さは29.62m)
この巨大なレンズが、67万カンデラの光(車のヘッドライトが約4万カンデラ)で18.5海里(34km)先まで照らします。
こうやって角島沖合の平和は守られているのじゃった。
現在、灯台内は観覧可能となっています。
細い螺旋階段を登った先は、角島と日本海を見渡す絶景が広がっています
…が、有料のため皆様の目でお楽しみください。
すぐ隣には、すこし低めの展望台もありますので、こちらからの景色もお楽しみください。
これがその展望台。
西洋チックなお土産売り場になっています。
島内にあるお土産屋さんは、こちらと「道の駅 しおかぜの里角島」のみとなります。
お買い忘れの無いよう。
角島灯台の目の前にあるのが、この「夢崎波の公園」です。
西洋の庭園風な作りになっているこの公園は、灯台設計者ブラントンにちなんでいるそうです。
ここからは、日本海の端に沈む夕日を楽しむことができます。
愛しのあの人と行けば、そうりゃあもうロマンチックが止まらないでしょうね。
【縦フルHD(スマホ用)壁紙】
ここまで4回に渡りご紹介してきました角島ですが、次回のご紹介が最後になります。
次回は島内の新しい建造物についてのご紹介です。