だるま堂【ながと美味マップ】
2016.9.29
メルハバ、(=ゝ=)です。
日本には世界無形文化遺産に登録された、「和食」という誇らしい文化があります。
では、他の国ではどんなものを食べているのでしょうか。
今回は、チーズころんのイメージキャラクター「ムーミン」の故郷、フィンランドの食文化をご紹介です。
フィンランド料理に関して、時のフランス大統領はこう評しています。
「欧州で最悪の料理の1つで、英国料理よりはわずかにおいしいだけ」
気候や歴史の観点から、仕方ないといえば仕方ないのですけどね…。
過酷な北欧の風土では、新鮮な野菜などを入手することは難しく、ライ麦パンやチーズなどの発酵食品に頼らざるを得ません。
さらに古くから塩や香辛料などの調味料を入手することが出来なかったことが、不味さの原因とされています。
ただ、薄味好きな日本人には合っている、とも言われています。
しかし時代は代わり、運輸業が発達した現在では様々なものがフィンランドにも入ってくるようになり、
フィンランド人の得意とする最先端技術と合わさって、美味しい料理に生まれ変わっているようです。
さて、そんなフィンランド料理の代表といえば
・カラクッコ(Kalakukko):肉と魚のライ麦包み焼き(日本の塩釜焼きがライ麦に変わったようなイメージ)
・レイパユースト(Leipäjuusto):キュキュッとした独特の歯ごたえがあるチーズ
・カルヤランピーラッカ(Kaljalanpiirakka):ライ麦の生地にお米の粥やマッシュポテトなどを
乗せて焼き上げる、カレリア(カルヤラ)地方伝統のパイ
・ヨウルトゥルットゥ(Joulutorttu):手裏剣型のクリスマス専用パイ
そしてサルミアッキ(Salmiakki)でしょう。
特にサルミアッキは、「世界一不味い飴」として日本人に知られています。
画像
このサルミアッキは、リコリスという甘草の根と、塩化アンモニウムを混ぜて固めた、
少しグミに近い食感のまっ黒い飴です。
リコリス菓子自体は欧米諸国でよく食べられており、特にドイツやオランダでは定番のお菓子として愛されています。
しかしこのリコリス、日本人には合わない味で、例えるなら漢方薬を食べているような味がします。
言ってしまえば元々は草ですからね。
それに加え独特の苦味・辛味を持つ塩化アンモニウムが合わさり…。
(※化学物質ですが食べても身体に害はありません)
とあるこのブログの執筆者は「タイヤを噛んでるみたい」と評していました。
他にもトナカイの肉料理などなど、独特な料理が多いフィンランド。
フィンランド政府もこちらのページで紹介されています。
ぜひ一度、サルミアッキの何とも言えない不味さを生まれ変わっている北欧の食文化を堪能してみてください!
【ながと秋マップ】だるま堂(下関市粟野地区)
今人気の「角島」と「元乃隅稲成神社」、このちょうど中間あたりの国道沿いに、一軒の和菓子屋があります。
それがここ「だるま堂」です。
所在地:山口県下関市豊北町大字粟野2376-1
アクセス:JR山陰本線「長門粟野駅」徒歩15分
藤光海風堂より車で約30分
営業時間:9時~19時
定休日:火曜日(火曜が祝日の場合は翌日)
駐車場:約40台/無料
問い合わせ:083-785-0032
特記事項:
詳細情報:だるま堂HP
今から約100年前の1918年、この地で和菓子屋を始めた創業者は、とあるものを和菓子に出来ないかと考えます。
この粟野の地でよく採れる食材「青海苔」。
お菓子には不向きな青海苔で、地元の特産品を作れないかと考えたのです。
試行錯誤の上生まれたのが、だるま堂一番人気の「青海苔羊羹」です。
青海苔のコク深い風味を残したまま、嫌味な青臭さなどは抑えたようかんで、
青海苔でできているということを全く感じさせない、風味豊かな逸品に仕上がっています。
他の人気商品をご紹介。
・白羽川:青海苔入りの求肥餅。もっちりとした滑らかな求肥と、爽やかな青のりの風味が絶品です。
・薯蕷(上用)饅頭:最高級の丹波産つくねいもと上用粉で作った生地であんこを包んだ饅頭は、
ふっくらとした食感といもの風味が最高の、午前中には売り切れる人気商品です。
・だるま最中:お店のシンボルだるま型の、可愛い一口最中です。
だるま堂さんでは、季節に合わせた限定商品を作られています。
この秋に出されている限定商品は、
・栗むし羊羹(秋季限定):甘さと大きさが特徴のブランド栗「厚保(あつ)くり」を贅沢に使用した、
この時期だけ食べられる季節感満載の栗羊羹です。
・芋きんつば(秋季限定):丁寧に練り上げられたサツマイモ餡を焼き上げた、程よい甘さが
優しい期間限定のきんつばです。
他にも、冬には花びら餅、春にはいちご大福、夏には水ようかんなど、四季折々の味を楽しめます。
味で四季を感じられるのって、和菓子の最大のポイントですよね。
こちらでは、喫茶コーナーが設けてあります。
店内のお好きなお菓子1品とお抹茶が楽しめる「抹茶セット」は、500円と優しい価格設定になっています。
山腹に位置する店舗から、粟野の海を眺めながら抹茶とお菓子を味わえます。
さらに嬉しいことに、来店時にお茶を振る舞っていただけます。
角島と元乃隅稲成神社の間にあり、駐車場も広く、喫茶もできて、景色よく、お茶もサービスしていただける…
感動した!
ということで、ここで一服。
今回は期間限定商品の芋きんつばを食します。
香ばしく焼きあがった表面からは、焼き芋を思わせる香りが漂います。
お芋の優しい甘さがギュッと詰まった芋餡は、モッチリとして滑らか。
時々顔を出す芋の皮が食感にアクセントを加えます。
芋を邪魔する余計な味付けは一切なく、最後の一口まで芋の余韻を味わえます。
芋の美味しいところを余すこと無く、このひと粒にギュッと濃縮させたきんつばは、
“飽きの来ない“”秋を感じる“最高のお菓子ですよ!
店内、まだまだ沢山のお菓子がお出迎えしてくれます。
定番のどら焼きをはじめ、地域の偉人”田上菊舎”をイメージした「手折菊」、和洋折衷のひとくちパイ「角島灯台夢崎パイ」などなど…。
詳しくはだるま堂さんHPをご覧の上、店舗にてお買い上げくださいませ。