「おでん」の歴史・発祥は?関西味・関東味・かんとだきって何?
2016.10.27
寒くなってくると食べたくなってくる「おでん」。今ではコンビニでどこでも売られていますが、昔はどうだったのでしょうか?
あまり考えたことのなかったおでんの発祥について、調べてみました。
江戸時代後期の味噌田楽が発祥
江戸時代後期の文献によると、竹串に刺した豆腐に味噌をつけて食べる田楽が流行。
当時の田楽はこんにゃくではなく「豆腐」が主流だったようです。
その豆腐田楽のことを「御」をつけて略称として「御田(おでん)」と呼ぶようになりました。
当時では熱燗とおでんと一緒に食べることが主流で、今で言うファーストフードのような存在だったよう。
具材も豆腐だけでなく、ナスやこんにゃく、里芋などがあり、庶民でも気軽に食べれるような料理でした。
今では回り回って現在のコンビニエンスストアでもおでんが売られていることを考えると、感慨深くなりますね。
その後江戸時代後期に醤油づくりが盛んになったため、一度焼いてから味噌をつける手間のかかるやり方よりも、豆腐を醤油で煮込むスタイルのおでんが流行り出しました。
その後明治期には汁気の多いものになり、大正時代では関西に広まり、全国的に一気に広まったと言われています。
関西味と関東味、その違いは?かんとだきって何??
こうして関西にも広まったおでんですが、最初は田楽との区別のため、おでんのことを「関東煮(かんとだき)」と呼ばれていました。
なので両者とも同じおでんのことを指しているのですが、関西に広まったものは関東とは少し違う味つけや具材になって広まりました。
かつおだしと昆布だしなのは共通なのですが、味つけ、煮込み方、具材でそれぞれ違いがあります。
関東味のおでん
・味付け:濃口しょうゆに砂糖と酒を加える甘辛い味
・煮込み方:ぐつぐつ煮込む
・具材:ちくわぶ・はんぺんがある
関西味のおでん
・味付け:薄口しょうゆにみりんと塩を加えるあっさり味
・煮込み方:あっさり煮込む
・具材:牛すじ、タコ、コロ(クジラの皮)
おでんの美味しさの秘訣
地方によっても様々な作り方があるおでんですが、美味しさの秘訣と言っても様々。
ただ「具材のだしが出るからだしを入れる必要はない!」という意見もあるほど、美味しいおでんを作るには具材の本来の味が秘訣になります。
仙崎の高級かまぼこ・藤光のおでん
藤光のおでんはこんぶと鰹節のだしがよく出ているおでんです。
玉子・大根・こんにゃく・ちくわ・ごぼう巻き・さつま揚げ・昆布、と具だくさんの藤光のレトルトおでんには仙崎の高級かまぼこ・ちくわを使用しています。
一度食べたらやみつきになるその味は、仙崎地方発祥の「焼き抜き」と言われる昔ながらの技法で、魚の天然のうまみをより活かすために板の下より直火でじっくりとあぶり、焼き上げているからこそ出せるもの。
是非寒い冬は藤光のおでんを味わってください。